高齢者の新型コロナウイルスワクチン接種のうち、JR仙台駅東口の大規模接種会場で、5日以降の予約が空いていると発表した。1000人以上の空きがある日も少なくない。市は高齢者接種を7月末に完了させたい方針で、郡市長は早期接種を希望する人に大規模会場の利用を呼び掛けた。
市によると、1日午後4時時点の予約の空き状況は表の通り。これまで計2万8049件の予約を受け付けた。
5日は空きが500人未満にとどまるものの、6~8日と16~20日の8日間は1日1000人以上の余裕がある。9~15日と21、22日の9日間も500人以上の空きが生じている。
郡市長は定例記者会見で「予約受け付けが始まった段階では殺到したが、少し状況が落ち着くと意外に空きが多くあり『ほー』という感想を持った。まだ接種を迷っている人がいるのかもしれない」と分析した。
「必ずしも個別接種から大規模接種に変えてほしいというお願いではないが、まだ十分な余裕があり、予約が取りやすい。早めの接種を希望する人、かかりつけ医を持たない人は活用してほしい」と強調した。
大規模接種会場は東北大と県、市がヨドバシカメラ仙台第2ビル4階に開設した。5月21日に75歳以上、22日に65~74歳の予約受け付けを始め、24日に接種を開始した。ワクチンは米モデルナ製を使用する。予約は専用コールセンターと特設予約サイトで申し込む。
市は31日に各医療機関の個別接種も開始し、6月12日には市民センターなど22カ所で集団接種も始める。
郡市長は「義務ではないが(新型コロナを)まん延させないためにも、多くの人に早めの接種をお願いしたい。いくつか選択肢があり、よりよい方法を選択してほしい」と語った。
専用コールセンターはナビダイヤル(0570)055670。