仙台初売り開催へ 月内にも決定 混雑回避策が焦点

毎年恒例の仙台初売りについて、仙台市中心部の商店街や大型商業施設の関係者でつくる「『仙台初売り』をよりよくする検討会」の専門部会は12日、来年1月2日の開催に向けて協議を始めた。今回は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、例年の混雑を回避する対策が焦点になる。

 開催方針や具体的な対策は27日の仙台商工会議所の役員会で正式決定する。

 専門部会は青葉区の仙台商議所で非公開であり、15人が出席。関係者によると、開催に反対する意見はなく、日程の分散や福袋の事前予約といった密集を避ける方策が提案された。藩制時代からの伝統を守るため、1月2日より前に開催しないことも確認した。

 仙台初売りは今年も初日の1月2日に百貨店や仙台駅前の商業ビル、家電大型量販店に最大8000人超が並んだ。対策を検討中の関係者は「10月中に開催方法を決めなければ準備が間に合わない。他の施設と足並みをそろえることが重要なので、一定のルールを早く決めてもらいたい」と話した。

 仙台商議所は開催が決まれば、コロナ対策費を補助する国の「Go To 商店街」事業を活用し、初売り会場の感染予防や対策周知を徹底させたい考えだ。

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