仙台北部工業団地 スズキが新車整備施設など検討

 スズキが宮城県大和町の仙台北部中核工業団地の土地約4.1ヘクタールを購入したことが1日、分かった。販売店に運ぶ前の4輪の新車を整備していた子会社運営の仙台納整センター(仙台市宮城野区)が東日本大震災の津波で被災したことなどから施設の移転用地や新車のモータープールなどとしての活用を検討している。
 購入額は約6億2000万円。スズキ広報部は「納整センターを移転させるか否かも含め、最終的な土地の用途は決めていない」と説明。部品工場など生産拠点を設ける可能性については「計画はない」としている。
 仙台納整センターは2002年9月、仙台港近くに完成。岩手、宮城、山形3県の販売代理店向けの納車前の新車整備を一括して担っていた。震災では建屋と機材が津波で浸水し現在も復旧しておらず、千葉県などにある系列施設が業務を代行している。

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