仙台商議所と商工会、市がプロジェクト 感染防止と経済再生両立

仙台商工会議所、みやぎ仙台商工会、仙台市は24日、新型コロナウイルスの感染予防対策と地域経済再生の両立を目指す「仙台 感染症対策・地域経済循環プロジェクト」を発表した。思いやりをキーワードに、地域一丸となった対策徹底の機運を醸成する。
 商議所と商工会の計約1万2000の加盟事業者に、「感染防止 想(おも)いやり宣言」と書かれた店頭用のポスターとステッカーを配る。イラストで店には消毒や換気を、利用者には大声での会話と食器の使い回しの禁止を促し、双方が互いに気遣うことを呼び掛ける。
 24日開いた記者会見で、仙台商議所の鎌田宏会頭は「相手を大切にする気持ちを全市民が持つようにしたい」と強調した。商工会の庄司俊充会長は「仙台は同様の経済規模の他都市と比べ、感染者数が少ない。感染防止と経済再生の両輪を回す仙台スタイルを築く」と話した。
 郡和子市長は「感染防止のためには、行政だけでなく、市民、事業者と取り組むことが重要だ。大きなうねりになる」と期待した。
 市は9月上旬、飲食業と宿泊業の既存のガイドラインを参考に作成したイラスト付きのガイドブックをホームページ上に公開する。プロジェクトはほかに、ホテルの宴席需要を回復するための利用体験会や、感染防止対策を実施する飲食店のPRを計画している。

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