仙台商工会議所は1日、臨時議員総会を開き、任期満了で退任した鎌田宏会頭(81)=七十七銀行相談役=の後任に、副会頭の藤﨑三郎助氏(73)=藤崎会長兼社長=を選任した。任期は3年。鎌田氏を名誉会頭とすることも承認した。
藤﨑氏は宮城県商工会議所連合会会長、東北六県商工会議所連合会会長、日本商工会議所副会頭にも同日付で就任した。
第25代会頭となった藤﨑氏は総会で「重責に身の引き締まる思い。仙台市はもとより宮城、東北の発展に貢献していく」と抱負を述べた。
記者会見では、新型コロナウイルス下の地域経済や物価高、少子高齢化を課題に挙げ、「社会が変容する中、人々のマインドを捉え、企業を支え導く姿勢が重要になる」と語った。
藤﨑氏は東京都出身。慶大卒。伊勢丹を経て1979年に藤崎入社。副社長を経て89年社長に就き、今年5月から会長を兼務する。
副会頭には、新たに七十七銀行の氏家照彦会長(76)、東北発電工業の山本俊二社長(65)、学校法人菅原学園の菅原一博理事長(76)を選任。バイタルネットの鈴木賢会長(74)、仙台ビルディングの神部光崇社長(70)を再任した。東北発電工業の加藤博顧問(73)、紫峰興産の庄子正文会長(84)は退任した。
名誉会頭に就任するのは、1995年の故氏家栄一氏以来、鎌田氏が2人目。