仙台圏人口2万6000人増 10年国勢調査

 宮城県が11日発表した2010年国勢調査の速報で、県内35市町村の約8割に当たる27市町村で人口が減少した。県北を中心に人口減が進む一方、仙台都市圏では約2万6000人増加。「仙台圏」への人口集積が一段と進んだ。
<圏域別>
 県内七つの広域圏で唯一、仙台都市圏(仙台市など14市町)だけが1.82%増えた。人口は2万6595人増の148万9874人となり、県人口の63.46%を占めた。前回より1.46ポイント増え、集中度が増した。
 ほかの六つの広域圏は軒並み減少した。減少率は、栗原6.62%(栗原市1市)、登米6.00%(登米市1市)、気仙沼・本吉5.86%(気仙沼市、南三陸町)と県北で高かった。仙南は3.90%(白石市など9市町)、大崎3.49%(大崎市など5市町)、石巻3.44%(石巻市など3市町)だった。
<市町村別>
 前回に比べ8市町で人口が増えた。増加率が最も高い富谷町の人口は4万7045人で、岩沼市や東松島市を上回り、県内10位となった。
 減少率は七ケ宿町が最も高い9.51%。次いで丸森町7.65%、松島町6.82%の順。
 仙台市の人口は104万5902人で、県全体に占める割合は1.12ポイント増の44.55%。市内5区では、宮城野区(4.27%増)と青葉区(3.64%増)の増加が目立った。太白区は0.78%の減少に転じた。
<世帯数>
 前回比で4.16%増の90万1158世帯。核家族化の進展を反映し、1920年の調査開始以来、増え続けている。
 1世帯当たりの平均人数は2.61人。市町村別では、最多が色麻町の3.88人、最少は仙台市の2.25人だった。
 増加率は、富谷町16.53%、名取市11.37%、利府町10.76%の順。減少率は七ケ宿町4.61%、松島町2.33%、加美町2.29%だった。

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