仙台圏の企業経営者らでつくる「仙台成長会議」は8日、仙台市青葉区で地域振興に関するイベントを開き、都市間競争に勝つための政策提言と社会実装を目指すシンクタンク「仙台地域戦略推進協議会」(SDC)を設立すると正式に表明した。
SDCは若手経営者ら約15人が中心となり、新年度から実質的な活動を始める。複数の作業部会を設け、仙台で今春開催される全国都市緑化フェアに絡めて「杜の都」の都市ブランド戦略を提案したり、大学生と協働して新たな土産物の開発に挑戦したりする計画。
仙台成長会議は福岡市を都市間競争のライバルとして2021年に結成し、福岡都市圏の産学官民連携組織「福岡地域戦略推進協議会」(FDC)に学んできた。守井嘉朗代表(ビック・ママ社長)は「仙台が成長できる取り組みをどんどんやる」とSDCの狙いを語った。
イベントでは今後の仙台圏の振興について、仙台経済同友会の深松努副代表幹事(深松組社長)、FDCの石丸修平事務局長らがパネル討論を行った。石丸氏は「政策や提言の実装に向け、その効果を確かめる社会実験を重視している」とFDCの手法を紹介した。