仙台市は19日、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける市民生活、事業者の経済活動の支援策として、水道の基本料金、下水道の基本使用料をそれぞれ減免すると発表した。個人や法人を問わず全利用者の7、8月検針分を対象にする。
市によると、口径20ミリの給水管を使用する一戸建てなどの平均世帯の場合、2カ月分で水道の基本料金が2750円、下水道の基本使用料が1546円の計4296円が減免となる。
申請は不要。地域下水道や農業集落排水処理施設、公設浄化槽を使用する人も対象にする。減免総額は約19億6000万円。水道事業、下水道事業の両特別会計からそれぞれ負担する。
郡和子市長は同日の定例記者会見で「公共料金はさまざまあるが、公平性の観点で全市民に行き渡る水道、下水道の料金を減免対象に選んだ」と説明。「大口使用者の需要が減り相当の減収が見込まれる中、可能な限り支援しようと2カ月分と決めた」と語った。