仙台市は1日、保育施設の空き状況などをきめ細かく市民に情報提供する専門の係員「保育サービス相談員」を市内全5区に1人ずつ配置する。保育所の待機児童ゼロを目指す取り組みの一環で、採用された5人に30日、辞令を交付した。
5人は青葉区が鷺淑子さん(46)、宮城野区が川口みゆきさん(51)、若林区が菅原由美さん(41)、太白区が畑美代子さん(53)、泉区が松浦なおみさん(44)。保育施設での勤務実績や子育て経験などを基に採用が決まった。
平日の午前9時15分~午後4時、各区の家庭健康課で相談に応じる。市独自の保育サービス「せんだい保育室」や小規模保育所なども積極的に紹介し、待機児童解消に努める。市子育て支援施設「のびすく仙台」での出張相談も予定している。
市役所であった辞令交付式で、奥山恵美子市長は「働きながら子育てしたい人の声を受け止める良きアドバイザーとしてしっかり仕事に当たってほしい」と呼び掛けた。
交付式後、畑さんは「個々のニーズに沿った保育サービスを分かりやすく伝え、保護者の不安解消につなげたい」と語った。