仙台市、追悼式開催へ 東日本大震災10年の節目 感染対策を徹底

仙台市が東日本大震災の発生から10年となる3月11日、宮城野体育館(宮城野区)で追悼式を開催する方針を固めたことが27日、分かった。昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため、式典の開催を急きょ中止したが、感染対策を徹底すれば実施できると判断した。
 宮城野体育館は例年会場とする障害者アリーナではなく、約2倍の面積があるメインアリーナを使用し、参列者が間隔を空けて座るなどの対策を講じる。式典内容は政府主催の追悼式の開催動向、感染拡大の状況を踏まえて検討する。
 昨年も3月11日に宮城野体育館で追悼式を予定したが、政府追悼式が中止となり、感染拡大を防ぐため、式典を取りやめ、遺族と招待者の自由献花のみと規模を縮小した。今年は従来に近い形式の開催を目指す。
 市の担当者は「震災から10年の節目。遺族や市民が犠牲者を追悼する場を設ける必要があり、感染対策を徹底したい」と説明する。

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