仙台市、駅業務委託で経費削減 5年間6億5000万円

 仙台市交通局は21日、市議会都市整備建設常任委員会で、地下鉄南北、東西両線で2015年から実施する駅業務の民間委託により、19年度までの5年間に約6億5000万円の経費削減を見込めると明らかにした。
 内訳は南北線3億円、東西線3億5000万円。市は計30駅のうち20駅の窓口業務を委託する方針で、主に人件費を減らせるという。
 20駅の勤務体制は今回の委託対象となった南北線駅の現状を踏襲し、駅ごとに委託先の人員2人を常時配置。非常時には仙台駅など直営10駅に常駐する市職員が駆け付けて安全確保を図る。
 委員からは「2人体制の駅では、車いすの乗客対応や食事休憩で駅員が1人だけになることもある」と安全面を懸念する声が上がった。
 市側は仙台市地下鉄と類似規模の福岡市地下鉄が民間委託し、2人体制で運営していることを説明。佐藤清交通事業管理者は「緊急時には交通局が総力を挙げて対応する」と理解を求めた。駅業務の委託先は7月に公募を始め、10月に決定する。南北線と東西線で別の各1社と契約する。

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