仙台市、10万円給付の申請書発送9割 振り込みは5%止まり

仙台市は9日、国民1人に10万円を配る特別定額給付金に関し、46万9000世帯分の申請書を発送したと明らかにした。対象の52万1900世帯のうち、89.9%への送付が完了。残りは10日に発送する予定で、11日前後にはほぼ全世帯に届く見通しとなった。
 申請書は5月25日に発送を開始し、これまで5回に分けて送付した。市によると、今月8日時点の申請受付数は24万1201件(速報値)で、給付対象の46.2%を占める。内訳は郵送が21万6428件、オンラインが1万8398件、市ホームページから申請書を印刷して自己負担で郵送する特例が6375件。
 給付金の口座への振り込み(9日時点)は2万6073世帯分で、給付対象の5.0%、申請受付数に占める割合も10.8%にとどまる。内訳は郵送分が約1万6600件(申請の7.7%)、オンライン分が約4300件(23.4%)、特例分が約5100件(80.0%)となっている。
 市は5月28日にオンラインと特例、6月4日に郵送による各申請の振り込みを開始した。12日までに、さらに2万7262世帯分が完了する見通しで、給付対象に占める割合はようやく10.0%を超えるという。
 申請受け付けから振り込みまでの平均日数は提出書類に不備がなければ、郵送申請と特例申請は約2、3週間、オンライン申請は約3、4週間となっている。
 市市民生活課の三井悦弘特別定額給付金担当課長は「郵送申請が殺到する6月中旬以降は給付まで3、4週間かかるかもしれない」と説明する。

◎宛先不明の返送848件

 10万円の特別定額給付金で、仙台市が5日までに発送した約36万9000世帯分の申請書のうち、848世帯分(0.2%)が宛先不明で市に戻ったことが9日、分かった。
 市は4月27日時点の住民登録に基づき申請書を発送し、5月8日までに住民票の異動があれば転居先に送付している。宛先不明は正しく住民登録をしていないか、5月9日以降の転居や、郵便物の転送サービスを利用していないケースなどが考えられるという。
 市は住民票の異動状況を精査し、現住所が確認できた世帯には6月末に申請書を再送する。それ以外の申請書は取り扱いを検討中で、11日ごろを過ぎても届かない場合は、専用ダイヤル(コールセンター)に電話するよう呼び掛ける。
 連絡先は022(302)6434。

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