仙台市は14日、国内最大級の花と緑の祭典「全国都市緑化フェア」の2023年度の開催を目指し、誘致に乗り出すと発表した。実現すれば、政令市移行などを記念し「グリーンフェアせんだい」の愛称で開催した1989年以来、34年ぶりとなる。
緑化フェアは83年から毎年開かれ、公益財団法人都市緑化機構(東京)と開催自治体が主催。都市緑化宣言や記念植樹、シンポジウムなどがあり、100万人以上が来場する。
市によると、2023年度フェアは4月下旬~6月上旬の開催を見込む。青葉山公園(青葉区)の追廻地区、西公園南側、広瀬川をメイン会場に都心部の公園の活用も想定する。
現時点で23年度の誘致を目指す他の自治体はない。市は4月に有識者懇話会を発足させ、基本構想を策定し国土交通大臣の同意を得て、20年度内に基本計画の検討に入りたい考え。順調に進めば21年度に実行委員会を設置し会場整備を始める。
89年の第7回フェアは、市制施行100年と政令市移行の記念事業として七北田公園(泉区)などで開催された。7月29日~10月16日の計80日間に延べ約138万人が足を運んだ。
郡和子市長は定例記者会見で「東日本大震災から復興し、新しい杜の都のまちづくりを進める姿を発信し、都市ブランドを高める機会にしたい」と語った。
東北では2002年、寒河江市と新庄市で「やまがた花咲かフェア」として開催されて以来となる。