仙台市が一般財団法人「仙台こども財団」を11月に設立する方針を固めたことが4日、分かった。民間のノウハウを生かしながら、子どもの育成や子育て環境づくりに向けた支援・研究を担う。外郭団体の設置は2001年4月のせんだい男女共同参画財団以来、22年ぶり。
こども財団は8人前後で理事会を構成し、評議員会や監事を置く。総務課などを備えた事務局は市中心部の民間ビルに構える。市は12日に開会予定の市議会9月定例会に提出する本年度一般会計補正予算案に、事務局の賃料など財団への補助金3009万円を計上する。
財団の設立は、郡和子市長が掲げる「子育てが楽しいまち」の理念を具体化する動きの一環となる。
市が財団に求める役割は①子どもの健全育成を進める「守る」②子育て支援団体のハブ機能を果たす「つなげる」③支援団体の人材の育成や確保に努める「育てる」―の3項目。本年度はシンポジウムの開催などで、支援団体との関係強化を図る。