仙台市が対策本部設置 公共施設休止、来月10日まで再延長を決定

新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が出され、仙台市は郡和子市長をトップとする対策本部を設置した。初会合を8日に開き、12日まで延長した公共施設の一部休止、イベント自粛を5月10日まで再延長することを決めた。
 初会合では、5月の大型連休に観光客が増える可能性も考慮し、公共施設の休止やイベント自粛の期間を設定した。宣言の対象地域の東京など7都府県への職員の出張命令を禁止し、私的な旅行も自粛を求める。
 市民にも先週末に引き続き、当面の間は週末の外出自粛を要請する。対象地域への移動は平日を含め、控えるように呼び掛ける。
 市立学校の授業再開を15日に延期し、児童クラブの利用増加が見込まれるため、保護者に利用を控えるよう通知することも報告された。仙台商工会議所と市内1000事業者を対象に新型コロナの影響を調査し、今月中に結果を取りまとめて公表する方針も示した。
 感染症指定医療機関の市立病院(太白区)は、感染症病床以外の個室病床でも、感染者の受け入れを始めていると説明した。一般病棟を含む全館で患者への面会を禁止し、立ち会い出産も中止している。
 郡市長は「何としても感染拡大を食い止めたい。かけがえのない人や街を守るため、一人一人の賢明な判断と慎重な行動をお願いする」と市民に呼び掛けた。

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