仙台市が新地域ブランド「都の杜・仙台」 来月デビューフェア

仙台市は23日、仙台圏の新たな地域ブランド「都の杜・仙台~緑と彩にあふれる街~」とロゴマークを発表した。統一ブランドで地域の特産品やサービスを国内外に発信し、販路開拓につなげる。5月2~8日には藤崎(青葉区)と連携し、「都の杜・仙台」のデビューフェアを開催する。
 新ブランド名は、豊かな自然と都市景観が調和し、魅力と活力に満ちた仙台の特色を表現した。ロゴは文化、歴史、国際交流、街・景観、ものづくりの「五つの彩」をイメージ。下部は仙台の頭文字の「S」にも読めるようデザインした。
 フェアは藤崎本館1階で開催し、新ブランドに合った23社の120点を販売する。新緑のケヤキ並木をイメージしたハーバリウム(植物標本)、仙台七夕の吹き流しをモチーフにしたお香、ずんだを使ったスムージーなどが並ぶ。
 新ブランド事業には現時点で60社が参画する。今後、こけしの絵付け体験などサービス分野も含め、新ブランドの品ぞろえを充実させ、百貨店の物産展やインターネットサイトでの販売を視野に入れる。ロゴ使用料の有無なども検討する。
 市にはこれまで、市内の事業者から「物産展などに出品する際、単独の商品では売り込みにくい」との悩みが寄せられていた。
 2018年度、多彩な商品をパッケージ販売するため、新たな地域ブランド開発に着手。市内のカフェや菓子店、雑貨店と6回開いたワークショップを踏まえ、新ブランドをつくった。
 郡和子市長は23日の定例記者会見で「杜が枝葉を広げるように、新ブランドがたくさんの商品を生み出せるといい。とてもいいネーミングで私も気に入っている」と話した。

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