仙台市が津波速報メールを導入 携帯3社が対応

 仙台市は21日、津波警報発令時にKDDI(au)とソフトバンクの携帯電話に災害情報を通知する「緊急速報メール」を導入する。8月から運用を始めたNTTドコモと合わせ、ほとんどの携帯電話で受信が可能になる。
 緊急速報メールは津波警報と大津波警報の発令時、市消防局司令課が市内の基地局を通じ一斉送信する。避難勧告や避難指示の発令状況も配信し、避難勧告の場合は県道塩釜亘理線、避難指示の場合は仙台東部道路より内陸に逃げるよう呼び掛ける。
 地震や津波に関する情報伝達方法として、気象庁の緊急地震速報や拡声器から音声で避難を働き掛ける津波情報伝達システムなどがある。市は情報伝達手段を多様化させるため、速報メールの導入を進めてきた。
 市減災推進課は「市民の命を守る広報の手段は多ければ多いほどいい。迅速で確実な避難を促したい」と話している。
 県内では現在、13市町が携帯電話への緊急速報メールを導入している。受信するための手続きは不要で、通信料は無料。携帯大手3社でも一部、非対応端末がある。

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