仙台市が緊急経済対策第4弾 市民宿泊支援を拡充、イベント再開支援

仙台市は27日、新型コロナウイルスによる経済危機克服のため、第4弾となる総額15億8000万円の緊急経済対策を発表した。一般会計補正予算案に関連費10億5000万円を計上し、市議会臨時会に提出する。旅館やホテルを支援する宿泊促進キャンペーンは、2億3200万円を計上し、定員を大幅に拡充する。
 第1次キャンペーンは市民対象で、秋保温泉(太白区)と作並温泉(青葉区)で使える1人1泊3000円を割り引くクーポン券を無料配布する。今月5日に応募を締め切り、当初定員1000人に4万人超が殺到したため、定員を6倍の計6000人に拡大する。
 第2次は市内全域の宿泊施設で1人1泊5000円を割り引く。当初は2万人の定員を予定したが、3倍の6万人に増やす。9月の開始を目指し、全国を誘客対象とする計画だが、感染状況に応じて地域を限定するなど慎重に対応する。
 観光関連では、東北域内周遊促進事業に4452万円を充てた。国の観光支援事業「Go To トラベル」を活用し、仙台発着で東北を周遊する商品を開発した旅行業者に対し、1商品当たり5万円を補助する。600件程度の旅行商品の開発を目指すという。
 イベントの再開も支援する。2億5000万円を計上し、市内の民間屋内施設で音楽、演劇などの公演を行う主催者に会場使用料の実費の半額を補助する。市民会館(青葉区)など18カ所の市有施設は来年3月まで使用料を半額にする。
 定禅寺ストリートジャズフェスティバルなど大型イベントの継続支援に2317万円を計上。「新しい生活様式」に対応した屋外のモデルイベント開催補助には2400万円を充てた。

タイトルとURLをコピーしました