仙台市とアイリスオーヤマは4日、包括連携協定を結んだ。同社のノウハウやネットワークを生かし、防災・減災や脱炭素化の推進、市の魅力発信に向けた取り組みを強化する。
連携の柱に「防災環境都市づくり」「仙台の魅力発信」「スタートアップ(新興企業)支援」など6項目を掲げた。両者はこれまで、がん啓発や災害時支援に関する協定を交わしており、より幅広い分野で協力関係を強める。
防災環境分野では、東日本大震災で被災した海岸防災林をよみがえらせる「ふるさとの杜再生プロジェクト」や、市の省エネ対策を同社が支援。魅力発信には、次世代型放射光施設「ナノテラス」の利用促進を盛り込んだ。
市役所で締結式があり、郡和子市長は「まちづくりを新たなステージに押し上げたい」と述べ、大山晃弘社長は「防災、環境、雇用など地域発展のために幅広く協力したい」と語った。同社と自治体の包括連携協定は、本部機能を置く角田市に続き、本社を構える仙台市が2例目となった。