仙台市のスマートシティー推進策、世界へ発信 市長が9月、パリの会議で講演

 郡和子仙台市長は27日の定例記者会見で、フランス・パリの経済協力開発機構(OECD)本部で9月17日に開かれる「スマートシティと包摂的成長に関する円卓会議」に講演者として招待を受けたと明らかにした。

 会議は2019年に始まり、4回目となる今回のテーマは「あらゆる規模の都市におけるスマートシティの形成」。各国政府や都市、学会、国際機関の関係者ら約100人が参加する見込み。

 郡市長は、人工知能(AI)技術を活用した通行量測定やオンライン診療、市と東北大、企業が連携するスマートフロンティア協議会の取り組みについて約10分間説明する予定。「世界に選ばれる都市の実現に向け、会議で大いに発信して市の国際的なプレゼンス(存在感)を高めつつ、得られた知見を市の施策に取り入れ、都市の成長につなげたい」と力を込めた。

 市内で5月30日~6月2日にあったスマートフォンゲームの世界的イベント「ポケモンGOフェスト」の経済効果が、約74億円に達したとゲームの運営会社が発表した。郡市長は「驚きとともに、それほど効果があったんだとうれしく思った。37万9000人が仙台を訪れ、ゲームと街を楽しんでもらった」と言及。街の特性を生かした観光施策の重要性を指摘した。

 ゼビオアリーナ仙台(太白区)の通年型アイススケートリンクは来年7月の開業を目指し、来月から大規模改修に入る。郡市長は「長年の懸案だったフィギュアスケートの環境改善、バスケットボールを含むさまざまなスポーツによる交流人口の拡大に寄与すると期待している」と述べ、予定通りの開業を希望した。

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