宮城県と仙台市は30日、2020年国勢調査(10月1日現在)の確定人口を発表した。県人口は230万1996で、15年の前回調査を1・37%下回った。人口減は4回連続で、減少率は1920年の調査開始以来最大。仙台市の人口は109万6704で過去最多となったが、増加率(1・34%)は政令市移行後、最も低かった。
県人口の男女別は男性112万2598、女性117万9398。年齢別では65歳以上の老齢人口が過去最多の63万8984(全体の28・34%)、15~64歳の生産年齢人口は134万6845(59・75%)、15歳未満の年少人口は26万8428人(11・91%)。
市町村別は7市町村で前回より増え、28市町で減った。増加率の最高は名取市の2・67%。大衡村(2・56%)、大和町(1・92%)と続いた。減少率の上位は七ケ宿町(13・62%)、丸森町(12・24%)、川崎町(8・97%)。
。仙台市の5区別では、泉が2・14%減の21万2149で初めて減少に転じた。青葉は0・45%増の31万1590、宮城野は0・98%増の19万6732、若林は5・98%増の14万1475、太白は3・48%増の23万4758。
県内在住の外国人は前回比39・06%増の1万9453人。ベトナムが約3・9倍の3813人に達するなど、介護をはじめ各種業界で外国人労働者の受け入れが増えた影響とみられる。