下水に含まれる新型コロナウイルスの量から、今後1週間の感染者数を予測する東北大学の調査結果が示され、仙台市の感染者数は2000人ほどで高止まりするとみられています。
東北大学大学院工学研究科の佐野大輔教授のグループは、毎週仙台市内の下水処理場から下水を採取して、検出された新型コロナウイルスの量から次の1週間に発生する感染者数を予測しています。 2月から今週までの結果をまとめたグラフです。赤い線で示したものが研究による予測値で、青い線で示したものが実際に確認された感染者数です。 先週は2032人の予測値に対して、実際に確認された感染者数は2229人と、予測値を上回りました。 今週の仙台市内の感染者数については、先週の実測値の2229人を60人下回る2169人と予測していますが、下水から検出されるウイルスの量が大きく変わっていないことから、1週間の感染者数は2000人ほどで高止まりする状況が続くとみています。 東北大学大学院工学研究科佐野大輔教授「BA.2への置き換わりが状況としては先週先々週には起こり始めていて、それが継続している状況かなと。急変するとか急騰するということはないんじゃないかな」