仙台市が整備する新音楽ホールと東日本大震災中心部メモリアル拠点複合施設の有識者懇話会の第3回会合が29日に市内であり、両施設の概要の骨子案が発表された。市は新音楽ホールの延べ床面積を2万9000~3万平方メートルと示した。
両施設は青葉区の市地下鉄東西線国際センター駅北側に整備される。
新音楽ホールについて市は、生演奏を重視する大ホールは2000席規模の約7500平方メートル、市民の表現活動の場としても活用する小ホールは300~500席、約1700平方メートルと想定。ワークショップエリアなども設け、市民が文化芸術に親しむ場を提供する。
中心部震災メモリアル拠点の延べ床面積は約3000平方メートルを見込み、震災の記憶を伝えるイベントなどを行うシンボルエリアに600平方メートル、パネルやデジタル技術を活用した災害経験の展示エリアに550平方メートルを割り当てる。
委員からは「震災後に生まれた子どもたちも中学生になるので、未来につながる施設になるといい。日常から離れた空間となる音楽ホールと、震災メモリアル拠点の連携が課題だ」といった意見が出た。複合施設の供用可能な部分などの概要は次回会合で提示する。