仙台市の施策、期待してるのにガッカリなのは? 市民意識調査、浮き彫りになった3つの「弱点」

仙台市は、まちづくりに関する市民意識調査の結果をまとめた。市の取り組みに対する評価が低いものの、市民の期待は高い施策として「いじめ・虐待の防止」「公共交通」「子育て環境」が挙がり、市の弱点が浮き彫りとなった。

 市基本計画(2021~30年度)の9分野26施策について評価度(4点満点)を尋ね、期待度の指標となる「特に力を入れていくべき施策」(複数回答)を聞いた。「いじめや虐待の防止など、子どもが安全に、安心して育つ環境づくり」は評価度が2・36点と最も低いが、期待度は51・4%と2番目に高かった。

 「鉄道や路線バスなどの公共交通を中心とした移動しやすいまちづくり」は評価度が2・59点で20位と振るわないのに対し、期待度は52・6%でトップだった。

 「子育てに関する相談・支援、保育や遊びの環境の充実など、子育てを楽しめる環境づくり」も評価度が2・55点で23位止まりながらも、期待度は43・7%で4番目となった。

 評価度が最も高かったのは「公園や街路樹の整備といった百年の杜づくり」で3・09点。「防災・減災対策」と「都心の魅力づくり」が各2・96点で続いた。

 市政策企画課の担当者は「結果を市役所全体で共有し、市民のニーズを捉えた効果的な施策につなげたい」と説明する。

 調査は5~6月、無作為抽出した18歳以上の市民6000人に調査票を送付し、2884人から回答を得た。

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