仙台市の歩道橋命名権契約 7ヵ所応募ゼロ 市、申し込み受け付け継続

 仙台市内5カ所の歩道橋に、市が募集した命名権(ネーミングライツ)を得たスポンサー企業名が新たに表示された。東北初の取り組みで、ドライバーらの注目を集める。一方、募集した残り7カ所は応募ゼロで、市は引き続き、企業の申し込みを待っている。
 命名権は、総合不動産業のホットハウス(仙台市青葉区)、葬祭業の清月記(泉区)両社が2カ所ずつ、リサイクル業のサイコー(宮城野区)が1カ所を獲得した。
 表示作業は5月末に終了し、従来の歩道橋名に「ホットハウス台原歩道橋」「株式会社清月記西多賀歩道橋」などと、社名が描き加えられた。
 サイコーは、本社がある宮城野区岩切の歩道橋に「サイコー岩切歩道橋」と青字で記し、社のロゴマークを添えた。市の調査では、付近の日中の12時間交通量は約3万7000台に上り、多くの車が通る。同社は「住民から反響があった。顧客や取引先にアピールできる上、社員の意識高揚にもつながる」と語る。
 命名権の契約条件はいずれも、年間30万円以上で期間は3年以上。これまでに市は190万円の収入を確保した。道路の維持管理費用に充てる。
 当初締め切りとした2月までに応募が無かった(1)燕沢(2)日向(3)宮城野小学校前(4)五輪(宮城野区)(5)六丁の目第1(6)同第2(7)中倉(若林区)-の7歩道橋は、今も応募を受け付けている。市道路管理課の相沢一由課長は「安全安心の道づくりに参加してほしい」と呼び掛ける。

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