「高額当選金が出る」などとうたう偽のサイトを運営し手続き費用として電子マネーをだまし取ったなどとして、仙台市を拠点とする特殊詐欺グループの男女29人が逮捕されました。グループによる被害は、全国で70億円に上るとみられています。
組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕されたのは仙台市青葉区の無職、大橋和之容疑者(35)ら男女29人です。
大橋容疑者らは5月から6月にかけ、偽の高額当選金受け取りサイトや出会い系サイトを運営し、長野県の60代女性や島根県の40代女性などから手続き費用などの名目で、電子マネーや現金合計843万円をだまし取った疑いが持たれています。
警察によりますと、被害者をだますメッセージを送る容疑者は「打ち子」と呼ばれていて、無料求人情報誌で「メールオペレーター募集」などと書かれた求人を見て集まったということです。
今回逮捕されたのは、リーダーの大橋容疑者を筆頭に「打ち子」を管理する幹部が2人、偽の高額当選サイト担当の「打ち子」が4人、偽の出会い系サイト担当の「打ち子」が21人、「打ち子」がSNSで使う画像を作成する男が1人の計29人となっています。
警察は、この特殊詐欺グループが少なくとも3700人から総額70億円をだまし取っていたとみて捜査を進めています。