仙台市若林区藤塚地区の海岸公園と宮城野区の榴岡公園をパークPFI(民間資金活用による社会資本整備)方式で再整備する計画を巡り、市は21日の市議会都市整備建設委員会で、9月末の期限までに民間事業者の応募がともにゼロだったと明らかにした。
海岸公園に全天候型の子どもの遊び場、榴岡公園にはカフェ・レストランといった収益施設の開設を条件に、6月24日から公募していた。
建設局百年の杜推進部の担当者は「残念な結果だが、今後も民間と連携した整備・利活用は進めたい」と話した。
2020年には公募で決まった企業グループが採算性などを理由に榴岡公園の再整備を辞退した経緯があり、今回は公園使用料の減免策を講じた。関心を持つ事業者に意見や提案を求める「マーケットサウンディング」には複数が参加したが、応募に至らなかった。
このほか、青葉区の勾当台公園の再整備に伴い、全面禁煙化した「いこいの広場」について、区公園課はイベント開催時に主催者が喫煙スペースを設けることを認めない方針を示した。
担当者は「設置を認めれば、広場で喫煙できるという間違った印象を与える」と理由を説明した。9月の委員会では「拒むものではない」と二重基準とも受け取れる答弁をしていた。