仙台市の集団移転跡地、利活用事業者を2次募集

仙台市は11月、東日本大震災に伴う防災集団移転跡地の利活用事業で、荒浜など4地区13区画(約8万4000平方メートル)の事業者の2次募集を始める。同事業は5地区29区画(約43万5000平方メートル)を募集し、これまでに4地区18区画で事業候補者を選定した。2次募集では新たに2区画を加え、外部の専門家を交えた選定委員会が事業提案書を審査し、来年3月下旬に候補者を決定する。

募集するのは南蒲生地区の4区画(約1万平方メートル)、新浜地区の3区画(約1万1000平方メートル)、荒浜地区の4区画(約2万9000平方メートル)、藤塚地区の2区画(約3万4000平方メートル)。井土地区は1次募集で全2区画が埋まった。
市のホームページに応募要領を掲載した。11月19日から参加表明書を受け付ける。候補者に決まれば市と覚書や協定を結び、詳細な事業計画書を策定して跡地の賃貸借契約を締結する。
市は昨年9月、5地区29区画で事業者を募集。今年3月に藤塚を除く4地区の11区画で8団体、9月に2地区の7区画で1団体をそれぞれ候補者に選定した。
新浜地区では市民団体のカントリーパーク新浜が、水田跡を復興田んぼと水辺ビオトープに再生。荒浜地区ではJR東日本グループの仙台ターミナルビルが、体験型観光果樹園の2020年度オープンを目指す。
1次募集で全体の約8割に当たる約35万9000平方メートルの利活用が決まった。2次募集は残る11区画のほか、南蒲生地区で2区画(約8000平方メートル)を追加し、事業提案を募る。
郡和子市長は16日の定例記者会見で「この地を離れざるを得なかった人々の思いに沿った形で、新たなにぎわいが生まれるように、2次募集でも魅力ある提案を期待したい」と語った。

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