仙台市ガス民営化応募 東京ガス社長会見「事業拡大の余地」

仙台市のガス事業民営化に伴う公募に応じた東京ガス(東京)の内田高史社長は30日の定例記者会見で、事業継承者に選ばれた場合、多様なサービスを展開する準備があると説明した。応募の際、グループを組んだ具体的な企業名は明らかにしなかった。

 内田社長は「仙台は東北最大の都市で(市ガス事業に)三十数万件の客がいる」と語り、応募理由に公営最大の事業規模を挙げた。
 市ガスのサービス内容に関しては「今までは民業を圧迫しない前提の下に事業を進めたと思う。私どもが経営に参画できるなら電力とガス、その他のサービスを一緒にお届けするなど事業拡大の余地がある」と強調した。
 2008年度の前回公募時、同社は東北電力、石油資源開発(東京)と3社グループで唯一応募したが、リーマン・ショックに端を発した景気悪化のため辞退した。「前回は企業価値の評価が難しかったが、今はだいぶ状況が違う。前回と決定的に違うのは、電力もガスも家庭用まで自由化された点だ」と語った。
 内田社長は「守秘義務がある」として、応募した企業グループは非公表としたが、関係者によると、東北電、石油資源開発、地元のカメイと共にグループを構成しているとみられる。

タイトルとURLをコピーしました