仙台市バス、22年度も全路線赤字 乗客数コロナ前の水準に戻らず

仙台市交通局は2022年度決算に基づき、市バスの路線別の収支状況を示す「営業係数」をまとめた。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ乗客数は回復し、大半の路線で収支は改善したが、コロナ禍前の水準には戻らず、全44路線で3年連続の赤字となった。

 営業係数は100円の収入を得るためにかかる費用で「100」を超えると赤字となる。数値が大きいほど採算性は悪い。

 22年度の路線別係数は表の通り。全路線の平均は169で21年度の180から11ポイント低下し、2年連続で改善した。年間の乗客が3年ぶりに3000万人を超えたことが反映された。

 通勤・通学客を中心に利用が増え、42路線で改善した。営業係数が500超の7路線のうち大和町線、福田町四丁目線が悪化した。

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