仙台市バス 全44路線で4年連続赤字 “収支改善に努める”

昨年度の仙台市バスの収支状況を示す「営業係数」は、44すべての路線で4年連続の赤字となり、仙台市交通局は運行本数を見直すなどして収支の改善に努めたいとしています。

仙台市交通局によりますと、昨年度の市バスの利用者数は3394万3000人でした。
これは前の年度と比べて200万人あまり増えましたが、新型コロナの影響を受ける前の令和元年度の9割程度にとどまっています。
また、100円の収入を得るために費用がいくらかかるかを示し、100を超えると赤字になる「営業係数」は、すべての路線の平均が165となりました。
前の年度と比べて4ポイント改善したものの、44すべての路線で4年連続で赤字になりました。
営業係数が1000を超えているのは、余目線の1242と、東黒松線の1179の2つの路線で、100円の収入を得るのに1000円以上のコストがかかっていることになります。
路線全体の赤字額は38億8000万円あまりとなっています。
仙台市交通局は「路線ごとの営業係数も見つつ減便を進めている。子どもの料金を割り引く制度などを導入し、利便性の向上を図って多くの人に利用してもらい収支の改善に努めたい」としています。

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