仙台市中心部の通行量 JR仙台駅周辺に集中 東西通路など3地点で過去最高

仙台商工会議所と仙台市は、市中心部で金曜日(5月24日)と日曜日(26日)に実施した通行量調査の結果(速報)をまとめた。両日ともJR仙台駅・東西自由通路がトップで、調査を始めた1972年以降で最高を記録した。ペデストリアンデッキ・エスパル前とハピナ名掛丁商店街内の松沢蒲鉾店前でも過去最高となり、人の流れが駅周辺に集中する傾向が顕著に表れた。
 調査8地点は図、各地点の通行量などは表の通り。平均は金曜4万62人、日曜4万9007人といずれも前年比2.8%増だった。
 東西自由通路は金曜が5万9119人、日曜が6万9535人と2割以上の大幅増。日曜のペデストリアンデッキは3.7%増の5万8158人、名掛丁は6.7%増の6万619人で過去最高を記録した。調査日にプロ野球東北楽天のホームゲームがあったことも影響した。
 2016年以降は商業施設やホテルの開業が相次ぎ、駅周辺の3地点は年々通行量が増えている。一方、ぶらんどーむ一番町商店街の大井宝石店・フォーラス前、一番町四丁目商店街のカワイ・浅久前は金、日曜とも前年を下回った。
 商議所の担当者は「駅前の通行量が全体をけん引している。定禅寺通まで回遊させる施策が必要だ」と話した。
 調査は毎年、5月の金曜と日曜の午前9時~午後8時に実施。中心市街地活性化や商業立地検討の基礎資料になる。

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