仙台市人口が109万突破 8月1日時点、今後は減少局面に

仙台市の推計人口が1日時点で109万34となり、109万を初めて突破したことが6日、分かった。東日本大震災後に続く近隣自治体からの転入増加が主な要因。市の将来人口推計では、2020年度ごろをピークに減少に転じるとみられ、右肩上がりの人口増は間もなく終息する。
 市によると、7月の人口動態は出生688人、死亡715人で27人の自然減となった一方、転入5550人、転出4811人、その他の減9人と730人の社会増だった。差し引き703人の増加となり、109万人を超えた。
 8月1日時点の区別人口は青葉31万1125、宮城野19万6476、若林13万8366、太白23万586、泉21万3481。男女別は男が53万32、女が56万2となった。
 1989年の政令市移行後の市人口の推移はグラフの通り。
 泉市、宮城県宮城町、同県秋保町との編入合併を経て人口91万で政令市の歩みを始め、99年5月に100万の大台を突破。震災後の2011年11月に105万を超え、12年12月に秋田県を上回った。15年10月に108万に到達し、18年11月には山形県を抜いた。
 30年間、増加の一途だった市人口も今後は減少局面に入る。17年以降、少子高齢化に伴う自然減が年々拡大し、社会増を上回るのも時間の問題とされる。泉区は5区で最も早く人口減少に転じている。
 市政策企画課の松田智子課長は「地元企業の成長支援や企業誘致、子育てしやすいまちづくりに力を入れ、若い世代の定着を促す取り組みも進め、影響を最小限に抑えたい」と話す。

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