仙台市の1日現在の推計人口は104万9824人で、前月より3993人(0.38%)減り、11カ月ぶりに減少した。105万人を下回ったのは昨年10月以来。年度末の引っ越しシーズンで転出が転入を大きく上回ったのが要因。東日本大震災直後の前年同月比では、7771人(0.75%)増加した。
自然動態は出生が779人、死亡が715人で64人増。社会動態は転入が1万1035人、転出は1万5120人で、4085人の転出超過だった。県外への転出(1万408人)と、県外からの転入(6256人)の差が転出超過に直結した形となっている。
5区別の人口を見ると、前月比は全区で減少。前年同月比では青葉区が4857人(1.67%)、太白区が2732人(1.24%)、泉区が1912人(0.91%)増えたのに対し、津波被害を受けた宮城野区が1177人(0.62%)、若林区も553人(0.42%)減った。
市広聴統計課は「3月の人口移動を反映した数字で、例年と同じ傾向にある。震災以降の流動は落ち着いてきており、5月の推計人口がどこまで戻るか推移を見守りたい」と話している。