新型コロナウイルスの感染拡大でイベントの延期・中止が続く仙台市内12のライブハウスが、活動再開に向けてガイドラインをまとめた。感染対策を徹底して段階的に入場制限を緩和する内容で、関係者が10日、宮城県庁で村井嘉浩知事に報告した。
「宮城ライブ施設対策モデル」によると、定員700人までの施設は18日まで入場者の上限を100人または定員の50%、県民のみに限定。19日以降は上限50%とし、県外からの受け入れ自粛を解除する。
定員700人超の施設は6月は開催を見合わせ、7月は県民のみ、8月以降は県外客も受け入れる。会場内や入り口など場所ごとに感染対策を定め、従業員と来場者のマスク着用、消毒や換気を行う。来場者を把握して感染情報を伝える県のアプリへの登録も促す。
県庁を訪れた7施設の10人はガイドラインや現状を説明。11日にライブを開く仙台マカナの佐藤洋一社長は「可能な限り対策するので安心して遊びに来てほしい」と呼び掛けた。村井知事は「素晴らしいガイドラインを作っていただいた」と評価した。