仙台市内31病院 救急患者の病床確保へ 役割分担のモデル事業開始

仙台市は持続的な救急医療体制の確保に向けて、9月から新たなモデル事業を始めることになりました。

仙台市 郡市長

「高齢化の進展で市内の救急需要はやはり増加すると見ている」

仙台市によりますと、救急患者の入院が長引き、新たな患者を受け入れられない場合があることから、今回始めるモデル事業では市内31の病院の役割を分けることにします。

具体的には、救急患者を積極的に受け入れる「救急受け入れ病院」と容体が落ち着いた患者の転院などを受け入れる「支援病院」で、病院の役割を分けることで病床の回転率を上げることが狙いだということです。

仙台市 郡和子市長

「医療従事者の不足も見込まれる中、救急医療体制を確保していくためには、医療資源の効率化、また効果的な活用が重要」

仙台市によりますと、去年、市内の救急搬送件数は6万5000件、搬送人数は5万4000人といずれも過去最多でした。

モデル事業は9月2日から始まり、来年度からの本格実施を目指すということです。

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