仙台市営初の合葬墓所 泉区・いずみ墓園に整備

仙台市は、遺骨を納めた骨箱を一緒に埋葬する「合葬式墓所」を市営墓地で初めて、いずみ墓園(泉区)に整備した。一般の墓所よりも低額で、墓石の建立や墓の維持管理に悩む人の需要を見込む。1回目は10月6日まで220件を募集している。

 今月11日に報道各社に公開された。敷地194平方メートルの地下に、骨箱をロッカーに納める個別埋蔵室(約3700体分)、骨箱を積み上げる合同埋蔵室(約1万7200体分)を設ける。納骨開始後はいずれの埋蔵室も立ち入りを制限し、隣接する告別ホールで祈りをささげてもらう。

 地上部分に球体のモニュメントを造り、周辺には献花台と記名板を設置した。墓所の整備費は約2億円。

 永代の使用・管理料は1体につき、合同埋蔵室が4万7400円、10年間の個別利用後に合同に移す方式が8万9400円など。いずみ墓園の一般墓所と比べ、価格は10分の1程度という。4月1日時点で満65歳以上の市民を対象に、生前の申し込みも受け付ける。

 市は今後、春と秋の年2回募集する。今月17、18の両日の午前10時~午後3時に内覧会を開く。連絡先は市保健管理課墓園管理係022(214)8204。

タイトルとURLをコピーしました