仙台市交通局は12日、地下鉄仙台駅の西改札と、東西線八木山動物公園駅の窓口でベビーカーの有料貸し出しサービスを始める。市が目指す「子育てが楽しいまち」に向けた取り組みの一環で、子ども連れ客の利便性向上を図る。
ジェイアール東日本企画(東京)が、全国の駅や駅周辺で展開するベビーカーのレンタルサービス「ベビカル」を活用。両駅に2台ずつ置く。
貸し出しや返却に対応する時間は午前9時半~午後8時半。希望者はベビカルの専用サイトで会員登録して予約。両駅の窓口で予約画面の2次元コードを提示して借りる。
利用期間は1時間から最大7日間。料金は最初の1時間が250円、以降30分ごとに100円が加算される。12時間の最大料金は1500円。持ち出し場所に制限はないが、借りた駅以外では返却できない。
公営地下鉄駅の有人改札での導入は、神戸市営地下鉄に続いて2例目という。仙台市交通局営業課の千葉義樹課長は「旅行先や外出先で子どもが泣き出すなどして、急に必要になる場合もある。利用者の声が多ければ、他駅への展開も検討したい」と話した。
県内にベビカルはJR仙台駅2階の「駅たびコンシェルジュ仙台」、隣接するエスパル仙台東館1階の「駅レンタカー仙台営業所」で導入されている。