仙台市地下鉄東西線「仮称駅名のまま」76% 意見募集結果

 仙台市は25日、2015年開業を目指す地下鉄東西線の駅名について、一般から意見募集した結果を公表した。大半の駅で、「仮称駅名のままでいい」という意見が大勢を占めた。有識者らでつくる検討委員会による審議を経て市は11月下旬に正式名称を決める方針だ。
 応募があった1万1584件のうち、「仮称がよい」が8853件(76%)に上った。駅別では、「六丁の目」(93%)や「西公園」(86%)、「一番町」(82%)などで仮称駅名を支持する意見が多かった。
 一部は仮称駅名以外の応募も目立った。このうち「動物公園」は仮称名以外が43%で、地名の「八木山」を加える案などが挙がった。仮称名以外が39%だった「連坊」では、駅に隣接する仙台一高の校名を取り入れる意見などがあった。
 仮称「新寺」は「宮城野通」「新寺小路」「仙台駅東口」などの案が寄せられた。「国際センター」は「仙台城跡」「青葉城下」のほか、周辺施設の市博物館や近くを流れる広瀬川を組み合わせる案が集まった。
 「薬師堂」を「聖和学園前」や「陸奥国分寺」、津波被災地に近い「荒井」を「復興」「希望」とする意見もあった。
 検討委員会は今後、募集結果を参考に駅名の具体案を審議する。市は委員会の提言を踏まえて正式決定する方針だ。
 募集は仙台駅を除く12駅が対象で、7月末~8月末に郵送や電子メールで受け付けた。応募者は1180人で、仙台市民が89%を占めた。

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