仙台市地下鉄東西線の駅名検討委員会(委員長・宮原育子宮城大教授)は27日、仙台駅を除く審議対象の全12駅の駅名最終案を決めた。10月の前回会合で意見がまとまらなかった仮称「国際センター」は、そのまま仮称を採用。前回採択された「西公園」は「大町西公園」に、「やまと卸町」は「卸町」「おろしまち」の2案に変更した。市は来月、最終案を参考に正式な名称を決める。
委員会は、あらためて各駅ごとに駅名を審議した。「国際センター」は、「国際都市にふさわしい」「仙台城跡など歴史を感じる名前がいい」と意見が分かれ、駅名を仮称のままにする代わりに、副駅名を歴史的な名称にすることで合意した。
「西公園」については、原案決定後も地元の町内会から「大町」を入れるよう要望が相次いでいることを考慮し、「大町西公園」に変えた。
前回、いったん意見がまとまった後に一部の委員らが異論を唱えた「やまと卸町」は、「しっくりこない」といった意見が急増。「やまと」の削除は一致したが表記は絞りきれず、「卸町」と「おろしまち」を併記し、判断を市に委ねた。
他の9駅は、原案のまま最終案に決定した。
宮原委員長は「各地域の駅名に対する思いは強く、子どもに名前を付ける時のように難しい選択だった」と話した。