仙台市天文台60歳 31日から記念行事

1955年にオープンした仙台市天文台(青葉区)が2月1日、60周年を迎える。市民の寄付を基に誕生した天文台の「還暦」を祝って、今月31日の催しを皮切りに、年間を通して記念行事を展開する。
31日から2日間の「天文台まつり」で特別イベントを開催し、写真・パネルや土佐誠台長のトークで60年間の歩みを振り返る。プラネタリウムでは60年前の星空の投影や、旧天文台を閉台した際に作ったプログラムを再上映する。
今月5日には、記念日を登録する一般社団法人日本記念日協会(長野県)が2月1日を「仙台市天文台の日」に認定した。催しの一環で同日、認定証の授与式も行う。
旧天文台は60年前、青葉区の西公園に開設された。建設費は、市内の経済界や子どもたちの寄付などで賄われた。68年には東北初のプラネタリウムも設置された。
老朽化などの理由で、2008年には現在の錦ケ丘へ新築移転した。その際、運営方式を「公設公営」から民間資金活用(PFI)方式による「民設民営」へと転換。「宇宙を身近に」をテーマに展示や催しを行っている新天文台には、県内外から年間約16万人が訪れる。
市天文台の担当者は「年間を通じて大型の企画展や小中学校とのコラボレーション企画を実現させ、60周年を盛り上げていきたい」と話している。

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