仙台市貸し出し自転車 有料化で利用者6分の1に激減

 仙台市は15日、事業開始から1カ月がたったコミュニティーサイクル事業「DATE BIKE(ダテバイク)」の利用状況をまとめた。同じ台数を無料で貸し出した2010年の社会実験時と比べ、1日の利用者は6分の1に減った。市は利用者増に向けPR活動に力を入れる。
 市によると、14日までに登録した会員数は約1800人。1日当たりの利用台数は約100台で、回転率(1台の1日当たりの利用回数)は1回だった。
 10年11月に行った社会実験での登録者数は約5000人。1日当たりの利用台数は約600台で、回転率は事前の予想(2回)を大幅に上回る6回だった。
 市交通政策課は「有料化による利用者の減少は予想の範囲内。スタートから1カ月の利用状況は他都市と比較しても、平均的な数字だ」と説明。「今後は利用促進のため、ツアーなどのイベントを企画してPRを強化したい」としている。
 3月16日にスタートしたダテバイクはコミュニティーサイクルで初めて、自転車に通信機能を搭載して利用時間や料金などを管理する。計100台の自転車を県庁周辺などの専用駐輪場に配備し、携帯電話などを通じ会員登録して利用する。
 利用時間は午前8時~午後9時。料金は1時間100円(30分延長ごとに100円)で、1日の最大料金は1000円。

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