仙台市集団移転 荒井南、整理組合が発足

 仙台市の防災集団移転促進事業の移転先となっている若林区荒井南地区(17.6ヘクタール)の土地区画整理組合が15日、設立総会を開いた。設立認可は10月30日付。総事業費は約42億円で、2017年度の事業完了を目指す。
 組合には地権者34人が参加。15年度開業予定の地下鉄東西線荒井駅(仮称)から約1キロ南の農地を住宅地(9.6ヘクタール)と商工業用地(2.1ヘクタール)、公共用地(5.9ヘクタール)として整備する。
 区画整理後の計画人口は約495戸、約1380人。9月末現在、東日本大震災の被災者のうち21世帯が集団移転先として希望している。
 設立総会で組合理事長に選出された大泉善郎さん(70)は「減歩率や事業費など課題は残るが、被災者の宅地確保を早期に図れるよう事業の完了を急ぎたい」と語った。
 また市は若林区の荒井西地区(46.5ヘクタール)の土地区画整理組合の設立を15日付で認可した。

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