仙台市 ひきこもりの調査実施へ ヒロシさんがPR動画に

仙台市は「ひきこもり」の実態を把握し必要な支援につなげようと、市内の44万世帯を対象にした初めての大規模調査を行うことになり、芸人のヒロシさんを起用したPR動画を制作して、調査への協力を呼びかけています。

外出をほとんどしない状態が長期間続く、いわゆる「ひきこもり」は高齢になった親子が生活に困窮したり、社会から孤立したりする問題が指摘されています。
仙台市では、その実態を把握して具体的な支援につなげようと、ことし8月から初めて大規模な調査を行うことになりました。
調査は、市内に住む15歳から64歳までの全世帯、44万世帯が対象で、いまの生活の状態や求められる支援など20の質問に答えてもらい、ひきこもりの人数や状況を把握することにしています。
これに先立って仙台市は市民に調査への協力を呼びかけようと、過去にひきこもりの経験がある芸人のヒロシさんを起用した動画を制作しました。
動画では、学校になじめずひきこもりになったという仙台市の男性とたき火を囲んで行った対談などが紹介され、ヒロシさんは「周りの人のちょっとした手助けがあると大きいです」と周囲の理解が大切だと語っています。
仙台市障害者支援課の佐藤大介担当課長は「いま苦しんでいる人、悩んでいる人には『自分の居場所は必ずある』と感じてほしい。ぜひ声を聞かせてほしい」と話しています。
この動画はユーチューブの仙台市公式動画チャンネルなどで見ることができます。

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