給食の牛乳を飲んだ一部の児童と生徒が体調不良を訴えた問題で、仙台市は5月17日の給食から牛乳の提供を再開することを決めました。
体調不良の原因は分かっておらず再開に伴い、安全性を高めるために新たな対策を取ることにしています。
仙台市 渋谷智彦総務企画部長「製造工程、同製品に異常などは確認されなかった。こうした結果を受け、5月17日金曜日の学校給食より、同製品の提供を再開することとします」
この問題は4月25日、宮城県内の一部の小中学校で給食の時間に東北森永乳業の牛乳を飲んだ児童と生徒が腹痛や下痢などの症状を訴えたもので、仙台市では73の学校で計574人の体調不良が確認されています。
これを受け、4月26日から、仙台市内の小中学校など135校で牛乳の提供が止まっています。仙台市の保健所の検査では、食中毒の原因となる菌は検出されておらず、製造工程にも問題は見つかっていません。
このため、5月17日から以前と同じ牛乳の提供を決めたということです。
今後は、校長のほか、新たに教頭や栄養士など、2人の職員とともに風味などの確認をする態勢を整えるほか、不安を感じる場合は保護者からの申し出で個別に牛乳を飲まない選択ができるようにするということです。
同じように東北森永乳業から牛乳の提供を受けていた宮城県内11市町ではいずれも再開の時期は未定だということです。
塩釜市や松島町では少なくとも17日までは代替の飲料を提供予定です。