仙台東照宮、3年ぶり神楽奉納 桜舞う境内、静かに披露

仙台市青葉区の仙台東照宮で16、17日、3年ぶりに春祭りの神楽奉納があった。4月の第3土、日曜日に開かれる恒例の春祭りは新型コロナウイルス対策のため3年連続で中止となり、静かな境内で神楽のみが奉納された。

 17日は随身門のそばにある神楽堂で、市登録文化財の仙台東照宮神楽のうち「巫女(みこ)舞」と「蛇切り舞」の二つを奉じた。保存会の菅井秀明会長(49)は「コロナ禍で普段通りの練習ができなかった。演目が二つだけとはいえ、ようやく披露できてうれしい」と語った。

 例年、仙台東照宮の春祭りは参道に露店がびっしりと並び、子どもみこしが出るなど大勢の参拝客でにぎわう。高崎恒晴宮司(70)は「来年は遷座370年の奉祝大祭。大みこしの渡御や稚児行列ができるよう、コロナが収束していてほしい」と話した。

 また、17日は祭神である徳川家康の命日で、例祭の神事が厳かに執り行われた。例年の5分の1の約20人が参列した。

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