仙台水族館 15年春開業目指し、建設予定地で起工式

2015年春に仙台市宮城野区の仙台港背後地で開業を目指す「仙台水族館」(仮称)の起工式が4日、建設予定地であった。東日本大震災の発生から1000日の節目に当たり、出席者は「震災復興の象徴にしたい」と期待を込めた。
 三井物産、横浜八景島、地元企業4社でつくる特定目的会社「仙台水族館開発」の関係者ら約100人が出席した。
 神事の後、三井物産の佐藤秀之東北支社長は「東北の人たちが元気になるきっかけになればいい」と述べた。
 横浜八景島の布留川信行社長は「震災の影響で、海を避ける風潮もある。子どもや家族が海の恵みを再確認できる水族館にしたい」と話した。
 建設用地は、市の高砂中央公園整備地の一角を借り受けた。奥山恵美子市長は「津波被災地に、にぎわいを取り戻す中心的な施設。周辺事業所にとっても大きな希望になる」と語った。
 施設は鉄骨2階で、延べ床面積約9800平方メートル。三陸沖の豊かな海をテーマにした大水槽、東北最大級の約1000席のショー観覧席、ペンギンやアシカとのふれあいゾーンなどを設ける。総事業費は約65億円。初年度は130万人の来場を見込む。

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