仙台沿岸部の復興、スイートに応援 「いも工房」オープン

東日本大震災で被災した仙台市若林区の沿岸部で農業再生に取り組む一般社団法人「ReRoots(リルーツ)」は13日、スイートポテト専門店「仙台いも工房りるぽて」を同区沖野3丁目にオープンさせた。
 団体の職員と学生ボランティアが加工販売する。商品は、定番「りるぽてと」(税別350円)、5個入りの「いも5コロ」(370円)、サツマイモ1本分の「まるごとポテト」(量り売りで900~1000円)の3種類。同区にかつてあったスイートポテト店の技術を継承し、素朴な味わいに仕上げた。
 秋からは被災した畑で実施する農業体験「おいもプロジェクト」で、親子が育てたサツマイモも原料にする。店を訪れた同区の会社員高橋大和さん(33)は「商品を買って復興を応援したい」と話した。
 新型コロナウイルス感染症の影響で開店は2カ月遅れた。リルーツ代表の広瀬剛史さん(45)は「作物を販売してこその農業なので商品化がやっと実現してうれしい」と語った。
 営業時間は午前10時~午後7時(完売次第閉店)。毎週水曜、第2.4木曜は定休。連絡先はりるぽて022(355)8225。

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