仙台港重油流出　ノリ被害、宮城県が「安全宣言」

　仙台港で１月にコンテナ貨物船から重油が流出し、宮城県七ケ浜町の海域で養殖ノリ生産が中止になった問題で、県は２日、調査の結果、漁場への影響は確認されなかったとして「安全宣言」を出した。同町では今季の養殖が再開され、種付けが始まった。１１月中旬にも収穫が始まる見通し。
　県庁１階では同日、七ケ浜産ノリの即売会が５日までの日程（４日は休み）で始まり、焼きのりや加工品などが並び、関係者らが安全性をアピールした。
　県によると１月３０日～８月７日に計７回、七ケ浜沖を中心に延べ６８地点で調査を実施。海上での油膜や海底に沈んだ油分は確認されなかった。