仙台発仮想アイドル・大森杏子 ブレーク間近 企業と連携へ

もうすぐ30歳という仙台市出身のアイドル大森杏子の人気に火が付きつつある。と言ってもこれ、インターネット上の仮想空間での話。仙台市のIT企業が仕掛けるプロジェクトだ。ウェブサイトには開設から1カ月で約2万人がアクセスした。杏子は今後、企業や自治体と連携したイベントなど現実世界に活躍の場を広げていく。
 杏子のプロフィルによると、芸能事務所に15年所属しているが、鳴かず飛ばずだった。8月で30歳になるが、仕事上は17歳と大胆にさばを読む。
 ちょっぴり腹黒な裏の一面を持っており、ウェブサイトでは毒舌コメントをつぶやいたり、事務所の後輩と言い合いをしたり。それでもファンクラブには現在135人が登録し、日々、熱い応援メッセージやイラストを寄せている。
 プロジェクト「超伝説アイドル大森杏子」を企画したのは、仙台市若林区のIT企業「ディヴァージュ」。2次元の世界から出発して3次元の世界に活動範囲を広げていく杏子を「2.5次元のアイドル」と設定した。
 企業や自治体は著作権料なしで宣伝などにコンテンツを使用できる。既にアート作品が販売されているほか、ゲームセンターの景品、自治体のイメージポスターなどへの起用も計画されている。杏子グッズはウェブサイトで紹介する。
 ディヴァージュ代表の高橋直土さん(35)は、多くの企業と連携するきっかけにしようと今回、コンテンツを作ったという。「ファンや企業と一緒に杏子を育て、仙台から全国に情報発信したい」と話している。
 連絡先はディヴァージュ022(349)9636。
<大森杏子(おおもり・あんこ)>1984年8月8日生まれ。仙台市出身。身長は公称150センチ(実際は148センチ)。好きな食べ物はイチゴパフェ大盛り、アイス(本当はあんみつ、生ビール)。ハンディカラオケ、ローラースケートなど1980年代に流行したグッズを愛用。いま一番欲しい物は「お仕事」と話す17歳アイドル(実年齢は29歳)。

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